(週刊)漫画情報局

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スピリッツ1号

週刊ビッグコミックスピリッツ1号(12/7(月)発売)

巻頭:あの月に向かって打て!

C:ダンス・ダンス・ダンスール、パッカ

はい。年末なので、弟が東京から帰りたがってるのだが…なかなか親の許しが下りない。今年はリモート帰省が流行る…!?

 

・あの月に向かって打て!

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玉縄高校野球部の文月弾輝は、栄邦バッテリーと10球のガチ勝負をしていた。

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投手・桂のフォークボールを攻略するための打法…低い構えの弾輝だが、フルスイングに切り替える。あれこれやっても桂のフォークを攻略するには才能が足りないと、捕手に言われるがお構いなく。

 

あと2球まで減っていた。1万回バットを振っても、球に当てることすらできないと自負する桂だったが、そのフォークを弾輝のフルスイングが捉えた!!

 

アオアシ

エスペリオンvs.青森星蘭の戦い。たぶん両チームのメンバーで1番足下の技術が足りてないと自覚する青井葦人。

やはり敵もそこを狙ってくるが、絶対に取られたくない。ボールを受け取ったら早めにパスを出してチャンスにしてやる…!!と意気込む

 

青森星蘭も一筋縄ではいかないと判りはじめていた。死角で見えないはずの、エスペリオンの大友栄作にパスを出して上手く躱されたこと…これにより北野蓮の言葉が真実性を増した。

試合が開始される前に、同じくイーグルアイ保持者の北野蓮が青森星蘭のチームメイトに青井葦人の目は良いから気をつけて、と注意喚起をしていた。警戒に警戒を重ねる青森星蘭は、マンツーマンの強度を高めて葦人が出せるようなパスコースをすべて潰していた。出すところが無いとボールを掻っ攫われる危険性は勿論増す…と焦る青井葦人

 

そこへ、エスペリオンFCの主将(キャプテン)こと、阿久津渚が相手のマークを振り切ってパスコースを作り出すことに成功…が、葦人の目を見ていた青森星蘭FW、バックパスを読んでいた。

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試合開始15分の序盤、GKの秋山円心と青森星蘭FWの1対1という決定的な場面が訪れる。

 

・健康で文化的な最低限度の生活(連載再開)

→「オレンジパルムに戻りたくない。」奥坂さんは必死のSOSを義経えみるに求めてきた。急遽面談が開催される

 

オレンジパルムから他のアパートに引っ越しをさせて欲しいという奥坂に義経たちは当然何故!?という疑問を持つ

絶対に…絶対に他言無用で、と釘を刺しまくる奥坂さん、石橋の件をようやく話し始める

去年、人員削減で失職した彼はネカフェで泊まりながら派遣登録をして働いていた。まだその時は持病の自覚は無かったが、両親もいないので頼れる人がいなかった…そんな時、石橋に出会う。

泊まるところと仕事も紹介してもらえるというおいしい話だったが、仕事よりまず生活保護を申請することが先決だと言われる奥坂さん。持病の脳腫瘍で目眩が酷くなってきていたので追い詰められていた彼は、つい石橋の寮費や食費、さらには光熱費を払えという命令に従ってしまう。

 

勿論、生活保護費を軽々と上回ってしまうが、更に管理費やシャワー、エアコンを使う度に金を毟り取られることに…借金は雪だるま式に膨らんでいった

その借金は紹介された仕事で返していくのだが、工事現場の片付けや内装の解体、引っ越しやゴミのリサイクルの重労働で日給6千円。だが、それだけでは終わらない。作業着でさえもレンタルしてお金を返さなければいけなくなっていた…なんじゃこのシステムは

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食事に関しても、おばちゃんの店とかいう石橋たちの溜まり場のスナックでの残り物が食べ物として支給されていた。他にはコンビニ弁当やパン、カップ麺など

そのおばちゃんは、石橋とその兄貴で共謀して金と労働力を巻き上げている…義経えみるたちはそこの店に突入することを決めた。

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・チ。-地球の運動について-

→長閑な田舎村。ここには天才がいた…名はバデーニ。いとも簡単に4桁の掛け算を計算する彼は、眼帯を着けていた。

なぜ片目が見えなくなったのか…それは、少し前に遡る

最高位の修道院に入ったバデーニ。そこは、3校以上の上級大学から推薦されている者のみが入ることができる…が、ここでも想像を超えた天文に関する学問は懲罰対象だった

懲罰を受けるバデーニ、ここでは規律通りの行動を求められる。が、彼は勉強が許される条件が懲罰なら…と何回も腕に鞭を振るう。徹底的に対抗する構えだ

 

終始傲慢な態度の彼は、自分を特別にする瞬間を掴み取るために思慮深さ、謙虚さを捨てているというが、その情熱は神学に向けろと修道院長に忠告された。

しかし、神が人に課した難問「何故、惑星(ほし)は後ろへ戻ったりするのか…?」を解かなければならない…とバデーニ。それには代数(エウクレイデス)や幾何学アルキメデス)が必要だ。

 

神が創った二つの世界。

月より下と上の世界…大地は予測不能だ。不完全で生成消滅を絶えず繰り返す。対して天界は永久不滅。終わりも始まりもない完璧な形の円循環を行う…永遠に。

が、その完璧と謳われる天界でも逆行と言われる、円は歪み奇妙な輪を描く現象が生じる。この謎を解明しないと、神が設計を間違えたことになると…バデーニ

そこで、修道院長に問うた。あるんだろ!?異教、異端者達の禁書と呼ばれる物が…!!

それは冗談にならないと言う修道院長。好奇心・知識欲を抑えられず禁書を見た場合は目玉を焼かれる罰が待っている。

 

懲罰が終わったバデーニだが、修道院長から理論研究の禁止を言い渡される。天文に携われるのは観測の仕事をするときだけだ…と。

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そんなとある日の夜、バデーニは見つけてしまった

 

・二月の勝者

→柴田まるみの過去。

桜花ゼミナール吉祥寺校のΩクラスの進捗はどうかと聞かれる講師、黒木蔵人。すべて想定内…順調だという。いよいよ最終段階に入ったようだ

 

で、柴田まるみの家。若干、嫌な雰囲気が漂う。ママの話をまるみは聞いていた…女子学院(JG)の受験を諦めようと提案されてしまったまるみ、困惑な表情を思い浮かべて狼狽える

直江樹里と約束していた…一緒にJGに進学する。しかし受験は友達ごっこで罷り通るものではない

 

ゴネまくる柴田まるみに痺れを切らしたのか、ママは調査書のことを娘に言ってしまう…保健室登校だと受験する条件を満たすことができない…と。

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まるみは布団の中で泣いてしまった。

 

次の日、桜花ゼミ講師の黒木蔵人に相談するまるみママ。まるみの不登校の話をぽつり…ぽつりと話し始める。

それは柴田まるみ、小学3年生の頃。習字の字が表彰されたまるみは同じクラスの女子に嫉妬され攻撃の的になってしまった…が、それはまだ些細な問題だった

その日を境に学校を休み始めるまるみ。休みが長引くにつれ、両親の不安は焦りに変わっていった。

ある日、まるみパパがむりやり引き摺って学校まで連れていく…が、これが致命傷に。クラスメイトに目撃されてバカにされる…そりゃあパジャマ姿で学校まで連れて行ったらなあ

 

それからまるみは本格的な引きこもりになってしまった。

 

・結婚するって、本当ですか

→「結婚なんて…するんじゃなかった」そう言う進士さん。事の発端は、妻との結婚記念日が近いのでプレゼントを買って渡そうとしたら…離婚したいと妻に言われたという…おぅ。

進士さんは妻と喧嘩をしたことすら無かった。100%理想の夫婦だと思っていたのに…分からなくなった。

 

旅行代理店JTCは、支店対抗の店内ディスプレイコンテストに黒川店長だけ燃えていた。いやー、あんな出来事があったら力入らないよとめちゃくちゃ低い士気がJTC社内に蔓延する。ちなみにその進士さんは家族会議でお休み

 

やっとこさ、重い腰を上げて店内を海色に装飾しようと動き出すJTC職員。年中アロハシャツのジョージさんは、もしかしたら進士くんは自分の幸せしか見えてなかったのでは、と推測。片方の幸せがもう片方には重荷になっていることも少なくないというが…

確かに男は気が利かない、何か特別なことをやりたがると女性陣は盛り上がる。おいおい…男だけが悪者かよ…

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この一連の出来事があって、大原拓也は結婚ということがますます分からなくなっていた。普通の人生とは…一体なんだ!?

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そこへ結婚相手の本城寺莉香と遭遇。2人とも混乱しているような…?

 

・怪異と乙女と神隠

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→ぐるぐる眼の乙ちゃんという美少女が恵体太眉お姉さんの菫子の家にお邪魔する話!?

…と思ったら、怪異の謎を解いたり解かなかったりする怪異冒険譚らしい。

 

くーねるまるた ぬ〜ぼ

→12月7日、この日は日本で初めてクリスマスツリーが横浜で飾られたという…クリスマスツリーの日らしい。近所の商店街も毎年大きなツリーを飾り付けて人々を魅了する。

神永さんや美緒子ちゃんと合流したマルタさん、クリスマスツリーの美しさに見惚れていたが…近くにいたあちあちカップルに神永さん、撃沈。彼女は永遠に男を捕まえられないのだ

 

ぽんこつポン子

→ご主人様こと吉岡の家に帰ってきた娘、吉岡さちよ。彼女とポン子は、吉岡のラップバトル映像をテレビの大画面で流していた…もちろんさちよは爆笑

彼女は、吉岡の他の息子・娘が忙しい時にこそ側にいてやろうと、仕事を休んでまでこっちに来たという。

 

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さちよは、お父さんの吉岡が考えていることが昔からよく分からないと言った。

無愛想で自分の仕事にばかり目がいくようだったという吉岡のじいちゃん。兄妹全員がこの町を出るって言った時も何も言わなかったというが、なぜ出ていく決意をしたのかというと…この町が好きじゃなかったからだ。今でもこの町の良さが判らないという彼女、さちよ。

 

それからさちよとポン子は、カフェ「海風」を訪ねることに。昔と今、変わるものと変わらないもの…その差に吉岡さちよは驚いた。

 

・人生がより散らかる!深刻お悩み相談室

→オシャレはセンスではない!自信だ!

 

〈次号〉

スピリッツ2号(12/14(月)発売)

巻頭:チ。 -地球の運動について-

C:君は放課後インソムニア、新九郎、奔る!