(週刊)漫画情報局

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ヤンジャン2号

週刊ヤングジャンプ2号(12/10(木)発売)

巻頭:ゴールデンカムイ

C:BUNGO、少年のアビス

特別読み切り:あなたへの日記、エースキラー

 

ゴールデンカムイ

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→攫われたアシリパを追い、杉元佐一、白石由竹そして海賊の房太郎はビール瓶(宣伝カー)に乗って爆走する。逃げる蒸気ポンプ車とその周りを囲っている消防組を追うことに

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が、受けたダメージが大きすぎたのか出血が酷く目が霞む房太郎。安全運転もなにもあったもんじゃない

これが、王者になる男の勇姿だ…と、白石に言うが、消防組に変装した兵士たちがこっちに向き直り撃ち殺さんとする勢いである。銃弾を避けるため、杉元たちが乗っていたビール瓶は民家があろうがお構いなしに突っ込んでいく

敵の銃弾を避けながら進み、もう少しで追いつけそうだったが、相手の鶴見中尉(篤四郎)も追っ手を撒けるように馬を分散させた。どの馬にアシリパさんが乗っているのか分からない…。

たぶん、足の速い馬にアシリパさんを乗せていると分析する房太郎。土方歳三が他の馬を追ってくれたので、杉元らは蒸気ポンプ車を追うことに…が、彼らの選択は誤りだった。

 

かぐや様は告らせたい

→白銀御行たちはついに最終学年である3年生になった。石上優、伊井野ミコは2年生に進級。これが最終章となる

 

去年までは、白銀会長と四宮かぐやは別のクラスであり、主に生徒会室の中で展開されていた物語は幅を広げることとなった

3年A組は、四宮かぐや、早坂愛、柏木渚や四条眞姫、巨瀬エリカと紀かれんのマスメディア部のお二人も同じクラスに。そして、最後に現れたのは…

 

・かぐや様を語りたい

→そんなはずないって思い込みをもう一度見直そう。そこが案外穴かもしれない

 

・僕、いますよ。

→やり過ぎた街頭パフォーマンスのせいで、2日間も警察のお世話になっていた戸川市役所の職員、山田一郎。

彼の母は、その話を耳にするや否や、一目散に家を飛び出していった。丁度、彼が警察から解放されていたところに一郎の母ちゃんが到着

頭に血が上っていたので側に突っ立っていた警察官に噛み付いた!税金を毟り取るわりには、何か喋っても良さそうなのに…無言。が、皮肉にも市役所職員の山田一郎も同じ税金で賄われている

 

そんな戸川市役所にて、11年ぶりに再会した前市長の倉本とダイヤモンド社の光。会議室では、他にも内閣府の木村さんや国交省の高山さん、そして現・戸川市長の近藤というお偉いさんたちが集まり、格式高い会議が開かれようとしていた

そこへ呼ばれた、自力発電計画の事業責任者の山田一郎。

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彼はまた、ダイヤモンド社の光社長と相見えることとなる

 

早速、話は自力発電計画へ。現総理大臣の菅田総理は強い地方自治体、CO2の削減を目指している。総理及び政府は、戸川市の自力発電計画を実験的な意味を兼ねて後押しすると閣議決定した。

つまり…500億円という規模の補助金が予定されることに。ダイヤモンド社の光社長もオブザーバーとして協力してくれることとなった

 

山田一郎は改めて驚く。大きい事業はこういう人間が集まって初めて動き出すということに。

 

そしてとある夜、陽炎という高級料亭で山田一郎は前倉本市長、ダイヤモンド社の光社長と一緒の席で夕食をご馳走になっていた

再生エネルギーの中で、ソーラー発電はかなり効率が悪いという倉本。電力として使えるのは総発電能力の15〜25%という…それは、天候に左右されるからだ

最初の発電所は、ゴルフ場を使用したメガソーラー発電。その工事を引き受けるのは…山田一郎、お前だ。

…だったが、彼はまだ具体的事業の内容を纏められないでいた。

 

・推しの子

→トングちゃんこと、黒川あかねは自分が主体となり作ったという炎上鎮火動画をSNSに投下する。仲直りや仲の良さを強調したその動画により、炎上の勢いはある程度押し殺された

まあ…一度炎上してしまったら解決方法など無いので、これは成功の部類と言っていいだろう。

 

そのあかねは、次の収録から復帰する見立てが立ったのだそう…とりあえず一安心。

だが、素の自分で出演し叩かれてしまったあかねにキャラ付けをした方が良いという星野アクア(愛久愛海)。何かしら演じていたらその役が鎧となり自分を守護(まも)ってくれる

恋愛リアリティショーは、できるだけ素の自分を曝け出す番組だったがそれとは真逆の行動だった。

 

それだけに限らず、キャラ付けという行為は、社交術にも有効だという星野アクア。彼自身がマトリョーシカのように何重にも重なる鎧を纏っているので、妙に説得力があった。

 

そこで、どんな役を演じるか…の参考に、アクアの理想の女性像を訊く他の恋愛リアリティショーの出演者たち。

顔の良い女(最悪!)、太陽みたいな笑顔、完璧なパフォーマンス、魅力的な言動や吸い寄せられる天性の瞳。

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それって、アイドルグループB小町の星野アイじゃね!?と、あっさり生みの親を当てられてしまった

トングちゃんこと黒川あかねは相変わらず、ふんふん…!とメモりまくる。が、いくらメモっても天賦の才を持っていたアイの真似など誰にもできないとさほど気にしなかった星野アクア。

 

その後、国立国会図書館まで足を運んだあかねは、過去のアーカイブから徹底的にB小町のアイの資料を集めまくっていた…すべては、自分のために動画を作ってくれた星野アクアのために…。

 

・君のことが大大大大大好きな100人の彼女

→美杉美々美(うつくしすぎみみみ)という先輩が愛城恋太郎の10人目の彼女になってしまった…!!!

 

恋太郎の周りに集(すだ)く他の彼女たちを見ていたら、全員とても美しいじゃない!!と気付いてしまった美々美先輩…彼女はふとした瞬間、普段から彼女たちは恋太郎とチューをしていることを聞いてしまう。

 

セロトニンオキシトシン、エンドルフィン、エストロゲン

一度は耳にした事をある人は多いだろうが、これらの正体は美しさに欠かすことができないホルモンたちである。

 

…そう。恋人とのキスは美容には欠かす事ができないホルモンを生産しまくってくれる…つまり!!みんなで恋太郎とキスをしまくろうと提案する美々美先輩。そこへ薬膳楠莉が都合よく持っていた、さらにキスがすんごい気持ちよくなるリップという秘密道具が登場。媚薬じゃねーか!!!

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で、恋太郎とキスをしまくる彼女らだったが…ひんでー絵面だなあ

 

・貧々福々ナズナさま!

→一色孝雄や中野加奈は、コスプレ撮影会に渾身のコスプレ姿を披露しに

ナズナ様の福音を奪うことが目的だという黒幕も撮る側にて参戦していた…名は悠太。彼は、今回はヒナゲシたちの事は忘れて純粋に写真の撮影をしに来ていた

 

孝雄や加奈の前まできて、やっとシャッターチャンスがキタ━━(゚∀゚)━━!!!

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と思ったら…不幸にもヒナゲシの妨害が入ってしまう

 

・BUNGO

→静央vs.砂南、開戦。

静央シニアの流山シニアに次ぐ優勝候補の評価は伊達じゃないと言う砂南シニアの主戦(エース)の中川剣。彼は日本代表にも選出されているが、かなり屈強な精神の持ち主である。

彼曰く、最大値を出せることができるなら別に負けてもいいという。事実は受け入れて試合に臨み、その上で自分たちに出来ることを最大限頑張るのが中川剣のモットーだ

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まずは、静央の先頭打者で正捕手の袴田浩との対決になる

 

そんな裏では、横浜第一高校スカウトの荒深大輔が石浜文吾、野田幸雄、袴田浩の獲得に向けて動き出していた。

 

・久保さんは僕を許さない

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→久保渚咲、珈琲を飲めるようになったとお姉ちゃんの明菜に言うも驚かれちゃった…。

 

・九龍ジェネリックロマンス

→旺来地産に勤務する工藤発。彼は昼休みの時間帯は、おじいちゃんらと麻雀を嗜み時間を潰していた…が、そこへ鯨井令子がお邪魔する

この時間はいつもミシンのネーチャンこと、楊明と一緒だろ!?と言う彼に今日は休みだったので工藤発と一緒に水ギョーザを食べに行こうと誘いに来たらしい

 

鯨井は、おじいちゃんグループにいつもいる元気な陳さんがいない事に気付いた…珍しく無断欠席だそうだ。その陳さんだが…同時刻、蛇沼みゆきとご対面していた。

何故そんなことをしているかというと、偶然にも蛇沼がもう1人の陳さんを見つけたので今から実験をするという。そこへ電話がかかってきた…準備ができたので実験開始だ。

 

まず、1人目の陳さんは今、蛇沼みゆきの前に座っている。一刻も早く他のおじいちゃん達と麻雀をやりたいと喚いていた

もう1人の陳さんは、蛇沼の部下がこの九龍の敷地内に今から入れるという…そして電話が繋がったまま経過を聞く蛇沼みゆき。敷地に入れた瞬間、蛇沼は驚愕した。目の前であんだけ喚いてうるさかった陳さんの反応がパッタリと途絶えてしまったからだ。

 

彼は、電話先の部下に陳さんに謝礼金を渡して返すよう命じる。これは完全に想定外だと漏らす蛇沼は、工藤発にも目をつけていた…日本にある旺来地産にも問い合わせ中だというが…。

 

退社時刻になり、旺来地産を閉める工藤発と鯨井令子。なかなか帰ってこない陳さんの心配をする彼女を冷たく遇らうかのように、死んだんじゃねーか、と縁起でもないことを言い始めた。

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鯨井に、本当はもう知っているんだろ?と聞く工藤。彼女は、少し前に偶然出会ったグエン(金魚茶館のボーイ)から鯨井令子はこの世に存在しないと聞かされていたからだ。

それを聞き、さも不気味に笑い始める工藤発…ここで物語は急加速し始める。

 

・少年のアビス

→幼馴染のチャコ(朔子)と一緒に、隣町のマイタウンモールでデートをすることになった黒瀬令児。

彼は母親と一緒に寝た時に、チャコが今受験勉強真っ只中で不安定なので支えたいと心境を話す。と言っても、勉強で支えるのではなくこの町の危険人物こと似非森浩作から彼女を守るためだった

チャコが東京の大学に行くまでは…それまでは死ぬことができない。それが終わったら…一緒に逝こう。

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バス停で待っていた令児は、珍しく遅刻してきたチャコの理由が判った気がした。こんなデートコーデ姿の彼女は見たことが無かったからだ

 

マイタウンモールに到着した2人は、本屋で目的の本を見つけたりクッション品を選んだり、フードコートで昼食を堪能する…そして時刻は午後3時。

思っていたより早めに事が済んでしまった2人は時間が余ってしまったので、近くにあったネットカフェに入っていく。初めてネットカフェに来たという令児だったが、チャコに完全個室へ連れて行かれた

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だが、チャコは部屋に入ると令児と疑い合う関係から卒業したい…と突然服を脱ぎ始めた。完全に不意を突かれた令児は帰ろうとするが…。

 

・あなたへの日記(特別読み切り)

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→仲良し女子高生2人組のリンゴとチトセ。リンゴたちが通っている高校は帰宅部が廃止となり、帰宅部のリンゴは今週中に部活動を決めなければならなくなっていた

 

放課後に浜辺を歩いていたリンゴとチトセ。チトセは美術部に入っていた…サボってるけどね。だから部活に入るのも悪くないと諭すが…

リンゴ曰く、強制されると抗いたくなる…自由とはそういうもんだとか語ってたら、何やら光っている物体を発見

駆け寄っていく2人が海水から拾い上げた物…それは瓶だった。が、中にはペンと手帳が封入されている。手帳を開いてみると、なんとリンゴにそっくりな人の写真があった。

 

次の日、学校にて手帳の中身を調べるリンゴ。だが、日記帳が古すぎるのか解読するのもやっとだった。

 

・可愛いそうにね、元気くん

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→彼、彼女らの願いは“普通になりたい”だった。

 

・MOMO -the blood taker-

→ぬいぐるみ(人形)使いの吸血鬼レーリンと遭遇してしまった、使い魔ダンテと真性ロリコンのジル。彼女はオルロックと同じグレゴリの吸血鬼だ。

 

座らないとお茶会が始められない!!と、キモカワなぬいぐるみが一斉に襲いかかってきた…これがレーリンの血影装だとぬいぐるみを片っ端から切り裂いていくジルだったが、幾ら切り裂いても彼女の血で再生してしまう

普通、モロイやヴァンパイアには人であった頃の記憶や経験が残っているものであり、体の僅かな揺れや瞳の動きなど相手から攻撃を受ける際に迷いや反射の条件が必ずある。

…が、こいつらはぬいぐるみなのでこちらに向かってくることへの一切の躊躇がないと警戒するジル。

 

可愛いものは強いので正義!!

そんな可愛いものに囲まれて愛されている自分が1番可愛いとぬかす吸血鬼レーリンに、ロリコンおじさんことジルは一切の高潔さが感じられないと返答。さらに彼女は精神が幼稚すぎる…と加える。

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傀儡を盾にして、自分を汚すこと無くすべてを手に入れようとするその姿勢こそが醜悪そのもので、そんな彼女の可愛らしさもすべてが紛いものだと言う…が、説得力ありすぎィ!

 

エースキラー(特別読み切り)

→桜西高校の主将、四季島ハルは英星学園の絶対的エースの殿村陽一に噛み付いていた。勝負事になると、どんな相手や事でも闘争心を爆発させてしまうという究極の負けず嫌い。

だが、放ったシュートはエアボール。相手の殿村は、スリーポイント(3P)ラインから楽々と得点を稼いでいた。

 

結果はボロ負け。これが引退試合となってしまった四季島ハル。と、そこに謎の美女が彼に声をかけに来た。

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が、今日の彼のプレーは相手のエースの殿村と比べものにならないと言われる

入らないシュートを連発し、下手なドリブルで強引に切り込もうとして奪われてカウンター。対して殿村は、高いシュート精度とドリブルスキルで得点を量産。そこで彼女は、彼を勝たせてあげようと持ちかける

 

彼女の正体は国内プロバスケリーグのヘッドコーチ、曳舟さくらである。

4年後でも、やはり殿村はプロチームで活躍していた。教えてやろう…ヘタクソの使い道を!!とばかりに彼女は、四季島ハルを試合にぶち込んできた!!

 

・スナックバス江

→まずは、友達の定義からはじめようか…。

 

〈次号〉

ヤンジャン3号(12/17(木)発売)

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新連載:青年少女よ、春を貪れ。

作者:山田シロ彦(前作:凛とチア。)

C:MOMO -the blood taker-、君のことが大大大大大好きな100人の彼女

特別読み切り:戦国の天気予報士(作者:若井優介、中永圭信)