スピリッツ51号
週刊ビッグコミックスピリッツ51号(11/16(月)発売)
巻頭:往生際の意味を知れ!
C:九条の大罪、あの月に向かって打て!
読み切り:デビュー(作者:とよ田みのる(前作:金剛寺さんは面倒臭い)
→新しい足で駆け抜けろ。、最終回
夜中にカップ麺を食うな!あれは太る。
・往生際の意味を知れ!
→幼き日和の記憶。
本棚の隙間から扉が見えた。子供の力でも辛うじて動かせることができたので精一杯動かす日和
扉の前まで辿り着いたとき、お化けの声が聞こえた。と思ったらお父さんの声だった なんで!?入院してるはずじゃとビックリして泣きじゃくる彼女は、父から頼まれごとを受ける。お母さんに見つからないように警察に通報している…はずだった
一瞬の出来事だった。日和は隠し扉を見つけたはずだったのになぜか家のベッドで寝ていた
すぐ側にはお母さんがいた。記憶を可能な限り思い出す日和は、母の仕事部屋にお父さんが閉じ込められていたというがそんな部屋はないと言うお母さん。この時は母の愛というものをまだ信じていた日和。しかしそれはただの幻想だった
一方の壁ぶち壊し班こと市松海路は、ぶち壊すことに成功。部屋を発見するが、母親はこのマンションを買った時に特注で作ったと言う…ふふん、理屈と膏薬は何にでも付くさ。このままだと器物損壊の罪で警察に捕まる市松をどうするのと日下部日和に迫るお母さん
そこで日和はある奇策を思いつく。かつてお父さんと隠し部屋の扉の前で会話した時、父は日記をつけていたというのだ
それには、今までの経緯が細やかに記されているらしいが…
・アオアシ
→徹底的にマークされる青井葦人。技術が高い山田豊にはパスが通るが、反対の左SBには掠めとらんという勢いの青森星蘭高校
これは流石におかしいと青井葦人。葦人が出場することは青森星蘭にとっても予想外だった筈だ。そんな相手が徹底的にマークするはずがない…と。
それもそのはず、青森星蘭の成宮監督は試合前に考えられうる限りのエスペリオンFCのフォーメーションを分析していたのだ。監督の執念。
・九条の大罪
→曽我部聡太の部屋は麻薬製造場になっていた。知らない奴らに占拠されパシられる曽我部。月1万円で金本にいいように扱われるのかあと悩む
彼は麻薬の運び屋の仕事をしていると色々なことに気付いてくる。コカインの客は遊び人で金持ち。対して覚醒剤は年寄りと貧乏人だという
この仕事は悪いことだが、必要としている人がいるだけまだ心が痛まないという曽我部聡太。5年前にオヤジ狩りを実行した時は、被害者の仕事を奪ったことも一生かかっても償いきれない恨みを買ったのもキツかったらしい
刑務所での暮らしは辛いが、償いきれない恨みを抱えるなら法律で裁いてもらったほうが気分が楽という彼は以前、薬師前仁美というNPO法人の人に工場の仕事と部屋を探してもらっていた。
この薬師前という人物は、烏丸という頭がいい弁護士が弁護した障害者の畠山さんを訓練施設に入れることに成功していた。
なぜそんなことをするのかというと、社会的に追い詰められている人を助けたり新しい環境を与えないと、犯罪者が再犯する可能性が高いのでサポートを働きかけているという
そんな部屋を与えた曽我部が、また罪を犯していると烏丸から聞いてキレる彼女。九条間人(たいざ)弁護士から曽我部聡太の両親の情報、そして曽我部自身のシェルター施設を用意してくれと頼まれたという烏丸弁護士。しかし…
・あさドラ!
→東京、赤坂。
こりゃ化けるぞ逸材だぞという野呂は、ヨネちゃんを安売りしてはいけないと水口スカウトマンに釘を刺す。そんなヨネちゃんを追ってきたミヤコちゃんだったが、男たちに工場内に連れられて襲われそうになっていた
場面は変わり、おっちゃんこと春日晴夫は轢いてしまった男性の看病をしていた
この男性は化粧品のセールスマンをしながら工事現場でも働いていてクタクタだったところを轢かれてしまったのだ。男性は寝たきりの母親にもご飯を作りに行っているというが、この体では動けない。代わりにおっちゃんがどうにかするとのこと
で、きぬよさんのところにお邪魔する。お前が作るんじゃないんかい!お粥かなんか作ってくれと頼みにきたというおっちゃんはA倉と接触。もう既に飛行機を飛ばしたと言われ驚きを隠せないおっちゃん
一方の浅田アサ。アレの目は目じゃなかった。じゃあどうすりゃええの!?と言う浅田アサ。仲井戸慶一はアレの弱点を読み解こうと必死になるが…
・デビュー(読み切り)
→デビューできない漫画家(闇)。
・結婚するって、本当ですか
→旅行代理店JTCの副店長こと進士さんの息子、英夫くんがJTCを訪ねてくる。なんでも父親がいなくなったので探しにきたそうだ。理由はよくある夫婦喧嘩
大原拓也は英夫くんと一緒に副店長を探す係にジョージさんから任命される。
結婚がなんだかもわかっていないのに離婚のことが判るわけがないと思う拓也。しかし、そんな適当さから卒業したいとばかりに東奔西走。
・二月の勝者
→国立、都立の中学校は私立中学よりも受験料が遥かに安いことに気付いた島津順。なら折角なので、と都立中の説明会を申し込もうとした母親はどこも満席で断られてしまう。
桜花ゼミナール吉祥寺校の黒木蔵人はそんな母親に都立中専門塾が主催する説明会を勧める。そんなこんなで説明会に行くことになった島津親子だったが、都立中のトップ校だと私立御三家との併願をする受験生も多いらしい。
なお、都立校は日程の関係で一校しか受けることができない。試験内容も適性検査、報告書から点数が加算されていく。
まずは、都立中学の校長先生からの学校紹介。文科省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受ける学校や海外研修、IT教育にも力を入れているところもあった
なんかいまいちピンときていない島津順だったが、そこで在校生からの学校生活の紹介がはじまった
・君は放課後インソムニア
→唐突に発情してしまった曲伊咲ちゃん。なんかしてしまったあ、と照れてしまう二人は言葉にできないほど混乱しているが非常に落ち着いている
中見丸太は場を繋ぐための言葉を探していたが出てこない…と考え事に気を取られていたら海に落ちてしまった。笑い合う二人だったが、さっきの言葉は旅の終点真脇遺跡まで持っていく、と中見丸太
その夜は二人ともよく眠れたようだ
・チ。 -地球の運動について-
→異端審問官ことノヴァクさん、強い。
・新しい足で駆け抜けろ。(最終回)
→100M決勝を走り抜けた菊里翔太。本来先にゴールしているはずのパラアスリートこと土屋光弦は転けてしまった
そのまま棄権しようとする土屋に、菊里翔太はなんとか走り切らせようと声をかける。結果、彼に火が点き走り切らせることができた。
翔太が走り続けている理由は、片脚を失う前だった自分に囚われ続けているがいつかその自分を追い越すためだ。他人に勝負を挑んでいける土屋は十分強いと言う翔太に照れる土屋光弦…次こそは負けない。いいライバルを持ったね
義肢装具士の千鳥政信は、相変わらずソケットの調整に忙しい。
翔太は車椅子の女の子こと森凛ちゃんと連絡を取っていた。今度理学療法士の人にもっといい体の動かし方を教わるという。コロナ禍でも先輩たちは受験で大変だが、俺も練習頑張るから森凛ちゃんも頑張ってねと励まし合う
1年間の連載お疲れさまでした。
〈次号〉
スピリッツ52号(11/21(土)発売)
巻頭:アオアシ
→累計600万部突破記念。
C:バトルグラウンドワーカーズ、横須賀こずえ
→発売日に注意。