(週刊)漫画情報局

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スピリッツ46号

週刊ビッグコミックスピリッツ46号(10/12(月)発売)

新連載:九条の大罪

作者:真鍋昌平(前作:闇金ウシジマくん

C:プラタナスの実、土竜の唄

なんか、また昼間は気温が上がって夏って感じになってません?どうなってんだよ!!!

えー、昨日は地下鉄の帰宅ラッシュに巻き込まれました。

あんなにぎゅうぎゅう詰めだとコロナも終息しない理由がわかるよなあ…マスクを徹底しても。はい、じゃあ以下感想。

 

・九条の大罪

→前作の闇金ウシジマくんから一転、今度は道徳と法律を切り離す信条の弁護士を焦点に。

開幕、いきなり飲酒運転アンドスマホゲーで人を轢き殺してしまった森田くんを弁護するお話。

轢き逃げをして警察から逃れる方法は、現代日本ではほぼないとのこと。車の傷跡、周囲の監視カメラとかで簡単に特定できてしまう。

そこで、どのようにすれば轢き逃げという大罪を軽くすることができるか。

行き詰まった壬生憲剛という社長と、加害者こと森田くんは、闇の弁護士こと九条間人に謁見。

 

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間人でたいざって読めるかよ!?てか、予告の九条の大罪でてっきり有名な憲法第九条の話かと思ったら全然違うやんけ!!!

 

で、闇の弁護士こと九条(酷いアレルギー鼻炎持ち…フガッフガ…)は、酒飲んで法定速度違反、脇見運転して轢き殺したなら危険運転致死で求刑は10年。もう一つの過失運転致死なら執行猶予らしい…。

そして、被害者は死んでたほうがいいという九条弁護士。被害者の供述があるとめんどくさくなるという。この人は人としてどうかしてるわ

てか森田くん運転するなよ。よく今までなにもなく運転できてたな。

 

警察に弁護士と出頭することで少なくとも更生してる姿勢は見せることができるという(自首)。

事情聴取の際、黙秘は流石に問題があるので事故の詳しい内容は喋らないようにと、徹底的に釘を刺す弁護士。

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スマホゲーをやってたことは言わなくても良いし、車の法定速度オーバー、事故った場所や信号の色など。出頭するのは体内に残っている酒を全部出してからといい、徹底的に飲酒運転+αを消そうとする。

 

九条間人弁護士は、車を3年で乗り換えたり、スバルの車に乗ったりとコスパに関しては煩い様子。

そのスバルの車に乗り、警察へ出頭する森田くんと九条弁護士。

 

事故の被害者は鬱状態の父親だった。5歳の息子を保育園に迎えに行って帰ってくる時に起きた。父親は死亡。

その被害者は、何故か轢かれた時に出血がなかった。そこで、九条は健康保険の使用歴を調べることにした。すると過去に心臓疾患で救急車にて運ばれていたことが判明。

鬱状態の父親は、処方してもらっていた薬と併用してストロング缶を飲みまくっていた。(アルコール中毒

つまり、森田くんが車で轢くまえに心臓発作により倒れていた可能性があった。裁判だと、轢く前に生きていたか、はたまた死んでいたのかが争点となることに。

 

実際、出頭してから過失運転の裁判で当初予想していたよりも罪が軽くなった。禁錮1年8か月の執行猶予付きで。予想外の出来事に喜ぶ森田くん。

 

被害者の妻と子どもは、子どもは片足を失ったのに弁護士を付けなかったので、とんでもなく安い金額で保険を受理したとのこと。

仮に弁護士を付けていれば、もっと高い金額からの交渉ができた、と九条弁護士。無知は罪である。

 

ううん、これは作者がウシジマくんが終わってから法律を勉強したのかな?

主人公が前作とまったくの真逆だけど頭脳戦っぽくて、個人的にはいけると思う。あと、顔の作画ちょっと上達したね。

 

・君は放課後インソムニア

→曲伊咲ちゃんの過去が明らかになる。お姉ちゃんがアルバムを開いているときに思い出したらしい。

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幼い頃から心臓が弱かった伊咲は、手術と入院を繰り返していた。同級生と並ぶと一番小さかったという。そんな伊咲を見て甘えていると思ったお姉こと早矢さん。

 

伊咲が小学生の運動会で走っていた時、みんなで手を繋いでゴールした(された)。

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その理由は、やはり曲が持病で心臓が弱かったのと、背が周りと比べて小さかったこと。運動会気を遣われて、顔が真っ赤になった伊咲ちゃん。

お姉ちゃんはバカにしてたが、伊咲は陰では悔しくて泣いていた。それ以降、お姉ちゃんは曲伊咲の理解者になると決意したという。

 

そして、お姉ちゃんは彼氏とのデートのために内緒で家を出る。伊咲と中見丸太が家でふたりっきり…。なにも起こらないはずはなく…?

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・往生際の意味を知れ!

→日下部日和の妹こと、千世子を救出作戦。

お母さんを怒らせないためにお母さんと一緒に住んでる千世子は、お母さんの仕事部屋に忘れものをしたと言う。

しかし、それは千世子の罠であった。いるはずのない母親が仕事部屋から現れる。「待ってたよ。珠緒…日和…」と歓迎され、妹ーズ(シスターズ)は恐怖の表情。

お母さんは迫真の演技で、市松海路を留置場にぶち込んだことを後悔してる様子。その流れで、日和たちに仲直りしようと持ちかけてくる。仲直りしたらこれまでの努力がすべて泡になってしまう。どうする日和!??

 

その頃、市松は日和の命令で壁をぶっ壊す作戦に出た。壁をぶっ壊して何かを撮影する気らしい。なんだろう…。

壁をぶっ壊したら日和からのご褒美があるらしいのだが…。

てか日和ちゃんの本心が出る時の顔が最高だわ。

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・二月の勝者(累計100万部突破!!)

→麻布志望の上杉陸斗が、なぜか開成中学校の過去問を解いていた。フェニックス講師の灰谷純は、過去問に挟まっていた添削ルーズリーフを見つけてしまった。そこに書かれている文字、まさに黒木蔵人の文字。

 

街はクリスマスムード一色。駅前広場で休憩していた黒木は、灰谷と出会してしまう。

灰谷は、黒木が教えているクラスの上杉海斗が開成を第一志望にしていることについて問い詰める。海斗はフェニックスから桜花に転校した生徒だ。その点桜花塾の講師、黒木蔵人と一緒である。

フェニックスの方針をかつて批判していた黒木が、フェニックスで培ってきた技術を桜花塾生で腕試ししていると推測する灰谷純。

灰谷は、黒木に開成中学校にフェニックスから一人でも多く合格させると宣戦布告。しかしこれを黒木蔵人、華麗にスルー。二月の勝者は果たして…?

 

くーねるまるた ぬ〜ぼ

→お月見回。マルタがおいもサンドを作っていると、美緒子ちゃんが訪ねてくる。

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秋の空気、個人的に好きだなあ。

 

・結婚するって、本当ですか(1集緊急大重版おめー。)

→本城寺莉香を介抱する大原拓也

お父さんに本当は結婚していないと言うが…まあそうなるよねえ。

 

・健康で文化的な最低限度の生活

新型コロナウイルスの影響がこの漫画にも。給付金までもむしりとるんかい…。

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義経えみるのもとに奥坂から電話がかかってくる。それは貧困ビジネスを糧にしている半グレに脅されてのSOSだった。

 

・チ。-地球の運動について-

→天才少年ラファウは、明日の裁判で改心(地動説を否定)を宣言し、二度と天文に関わらないことを通告される。そうしなければ拷問からは逃れられない。

肝心なのは何を諦めるかだ。

ラファウは、今まで特に努力しなくてもなんとかなってきたので、この局面もなんとかなるとは思った。が、小窓から見えた月明かりをみて、宇宙がよく見えた。やはり地動説に魅せられていたのだ。

 

翌日の裁判で、地動説を信じると宣言したラファウ、死刑なってしまう。

しかし、これまでの研究結果を焼かずに済んだのは今後のためになる。

あなた方が相手にしているのは僕じゃない。異端者でもない。

ある種の想像力であり 好奇心であり 逸脱で他者で外部で……畢竟。

それは知性だ。

この死刑になった未来は間違い、不正解ではあるが……不正解は決して無意味ではない。

彼は愛してしまったのだ。地動説を。

 

ぽんこつポン子

→ポン子、壊れる。

吉岡は、今はすっかり廃れてしまった秋葉原にポン子を直しにくるが…?

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・新しい足で駆け抜けろ。

→菊里翔太、フィールドに帰還。

同程度の障がいのある選手同士で、公平に競争するためにクラス分けを大会前にするらしい。他にも診断書やレントゲン写真、義足の確認など。へえ…

 

こうして、パラアスリートの堂島進と土屋光弦に会った菊里だが、土屋は障がいのある選手たちを同じような境遇と言われムッとする。

彼は野球をやっていて、病気で足を切断する羽目に。これは糖尿病だろうか。

サッカーをやってて事故で足を失った菊里とは正反対だ。

 

〈次号〉

スピリッツ47号(10/17(土)発売)

巻頭:新九郎、奔る!

C:究極超人あ〜る EVOLUTION、チ。-地球の運動について-

ゆうきまさみ祭り画業40周年記念らしい。チ。は、第二章開幕。